ふらふら生きつつふらふら書く

情報処理技術、演劇、仕事、生活、他諸々、頭の中を整理するために書き出します。

半導体のなかみ

おじいちゃん先輩に半導体を教えてもらった。
半導体は中学・高校と、授業中によく出てきたし、先生にめっちゃ強調されたので、単語は覚えていた。
電気を伝える導体と、伝えない絶縁体(誘電体)の中間にあるような性質のもの、みたいな雰囲気だと思っていた。
シリコンでできてる、とか、p型とn型がある、とか、そのくらいのことしか知らなかった。
あと、コンピュータを構成する各部品には欠かせないものだということ。

おじいちゃん先輩に紙とペンで教わると、
曰く、、ぶっ壊れるとはどういうことか、、、高すぎる電圧で絶縁破壊が、、、熱が、、酸化しちゃう、、。
曰く、、、電子が動いて、、、トンネル効果っていう現象が、、、量子力学の世界が、、、、。
、、、。
なるほど、わからん。
説明を受けて、物理現象に対しての基本的な理解に歴然たる差を感じた。

さらに、コンピュータやプログラムを齧ってしまったために、抽象化された説明が飛躍したと感じるや思考が止まってイメージが崩れてしまう。
私から「そもそも」という質問が相次いだが、おじいちゃん先輩は化学出身の方ということもあり、電子がどのように存在しているかや、半導体内に存在する電子たちがどのようにふるまうかを、根気強く、細かく教えてくれた。

5原主義の重要性を、工場内に口酸っぱく説いて回って、とくに原理・原則に非常に敏感なアンテナを張っていらっしゃる方でもあるので、地に足のついた、ステップバイステップな説明で、それなりにわかった気になれた。

後に、この本を読んで、いかに要点を教えてくださっていたかが分かった。

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学生の頃にどこかで聞いたような気もするが、当時は手を出さなかったブルーバックスシリーズだ。

技術書を漁り始めて、ふいに大学近場の本屋に立ち寄ったら、参考書棚にあれやこれやブルーバックスシリーズが置いてあった。

このシリーズは、読み物として優しく書いてくれているので読みやすいと感じる。

 

オームの法則の復習から始まって、手取り足取り教えてくださった。

おじいちゃん先輩には心から感謝している。