ふらふら生きつつふらふら書く

情報処理技術、演劇、仕事、生活、他諸々、頭の中を整理するために書き出します。

へららへら

はずみで気持ちをくじいて、そのあとも引きずっちゃって、
そんなときばっかり、いつもどおりのことがいつもどおりじゃなくなって、
ついにありえないひどい失敗をして、なんとか立て直そうと、
平静を取り戻そうと、装って装って、
取り繕って取り繕って、
わたしはいったい今何をしようとしているのか、
私はいったい何に気を使っているのか、
私はいったい何をすればいいのか、
私はいったい何のためにここにいるのか、
私はいったい誰のために、
私はいったい、
いったい、
いったい、
いったい、
いったい、
いったい、
いったい、
いったい、
いったい、
いったい、
いったい、
いったい、
いったい、
私は、なぜ、ここにいられるのか、
私は、なぜ、無知でいられるのか、
私は、なぜ、こんなありさまなのか、
わからなくなってしまう日って、
きっと誰にだってあるよね。
今日、それ。私の一日は、その日。
「この程度のことができないんだっけ」と、
ずっと一日、頭の後ろに立っている怠惰で高飛車で傲慢な私が、
わたしの手が、頭が止まるたび、繰り返し、繰り返し、
ぼそぼそ、ぼそぼそ、
ちょうどほかの音を妨げない大きさで、
ぴったり聞き取れる程度の小ささで、
ぼそぼそ、ぼそぼそ、
つぶやいていた。
わたしもそう思う。そう思うよ。
大学生のほうがよっぽど役に立つよ。
たった10行程度のプログラムをいじるのに、
いったい、どれだけの時間があればいいのか。
キーボード打つのに?テストに?100M先の客先へ移動することに?
本当にそれだけ時間が必要だった?本当に?寝てたんじゃないの?
しかもやり直すの?テストしたんだよね?
どこ見てたの?やっぱり寝てたんじゃない?客先でさぼってただけなんじゃないの?
なんでだろうね。わたしももうわかんないや。
たぶん、いや絶対、こんなに時間かかんないよ。かけたって誰もうれしくないし。
わたしも、頭が、止まっちゃって、

 

 

止まっちゃって、たんだろうね。
2件電話かければ終わるのに、
2件ともつながらないし、
逆に電話がたくさん鳴って、聞かれたことが、
しってること
、しってること
、しらないこと
、しってるようでしらないこと
、しらないこと
、おぼえてない
、おぼえてない
、おぼえてない
、おぼえてない
、おぼえてない
、しらないことがまだまだたくさんあるんだってことと、
まだまだみじめな時間がつづくってことを、
大きな大きな杯になみなみ注がれて、
わたしが呑み込めようと呑み込めまいと、
おかまいなしに、のどへおしこまれていくありさま。
それよりも、わたしが今日、心底残念だったのは、
やっぱりわたしは、自分のために前向きなんじゃなくて、
やりたいことに前向きなんじゃなくて、
結局、そういうみじめなわたしを許せない、
私が、
「そんなこともできないようじゃいきていけない」なんていうから、
しかたなしに、ようやく、下を向いて、歩いているだけなんだって、
そういう、つまらない私の在り方が、まだまだ、まだまだ、
染みついているんだって、まざまざと見せつけられたことで、
これはつまり、
好きだからがんばるじゃなくて、
嫌だからがんばるを、やってるだけってことなんだけど、
負けず嫌いとか、苦手の克服とか、そういうことばかりに腐心してしまったわたしの、
ほんとうに失敗だと思っていて、ほんとうにつまらないから、何とかやめたいんだけど、
なんとか、
私に、わたしを、好いてもらいたいんだけど、
うまくいかないんだよね。
はずみっていうのが、お客さんの質問責めだったんだけど、
ぜんぜん、パソコンのこと知らないって言って、
質問も的外れなんだけど、でもすごい興味があるみたいで、
なんとかわかりたいって思ってるんだろうって、
答えてても思ったから、それがうれしくて、
ついつい、素人だけど、わたしが知ってることを、なんとか、教えてあげられたらって、
思って、べらべら、答えてたんだけど、そのあと、肝心のプログラムが駄目だったから、
すごく、はずかしくなったってことなんだけど、
うれしかっただけに、もったいない一日にしちゃったなって、それも残念でさ。